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La vie quotidienne à Paris
by mmetomato01
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パリ:隠された中庭


以前書いた事がありますが、パリの街並は、地方都市含め近隣ヨーロッパの都市同様、建物がピチッとくっついてブロックを成していて、表からは建物の表面が連なっているところしか見られないお家が大多数。
なのにお庭付きの家があるのは、1ブロックに固まったお家が道に囲まれてロの字形(だったり三角形だったり、道の入り組み方により色々)になっており、お庭は、道沿いの建物の裏側に隠れているんです。

たまに道沿いに門があり、その門が開かれると中を覗けたり、柵があるだけで道沿いからちょろっと緑が見えて「あ、この裏にはきれいなお庭があるのね」と分かる部分もあるのですが、よその建物にそうそう簡単に入り込めないだけに、実は美しいお庭が沢山あるのに道端からは堪能できない という、なんとも悔しいものです。


でも、観光客でも通りすがりの人でも、覗いて見ることができる「閉ざされた扉の向こうのお庭」は、本当は沢山あるんです。
今回載せる「Cour de Rohan(クール・ドゥ・ロアン:カタカナ表記はかなり無茶)」もそのひとつ。
フランス人向け、或いは欧米人向けのガイドブックでは「秘密スポット」の如く紹介される定番の、「パリの美しい庭」。


サンジェルマン地区の半歩行者通り(車もそろそろ通る一方通行の小さな道)rue Saint André des Arts(リュ・サンタンドレ・デザール)と Boulevard St Germain(ブルヴァール・サン・ジェルマン)を繋ぐパッサージュのような、いかにも古そうにガタガタな石畳の小さな商店街かつ歩行者専用通路がありまして、その一角に入ったところにあるのがこの、「Cour de Rohan」。
門に閉ざされているので、知らないと素通りすることになります。


門の左手にあるデジコードDigicodeと呼ばれる電子ロックの文字盤についているブザーを押せば、平日なら誰でも、しかもコードを知らなくても中へ入れる、というのも、知らないとそうそう試してみようとは思わない筈。

上がその門、でも道から入って内側から見たところ。


中へ入ってすぐにこの小さな中庭があり、トップに載せた写真の通路(建物の下をくぐり抜ける形)を抜けると、またもう一つ中庭があり、そのお隣にまたもう一つ中庭があるという、一口で3度美味しいお庭。

続きは次回に。
by mmetomato01 | 2010-07-31 20:29 | 緑 Coins verdure
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